代替馬 スピカシチー(カメルーンU) 第27戦


友駿愛馬第38号はマリアンヌシチーの代替馬。

マリアンヌシチーの代替はスピカシチー(カメルーンU)とアリエルシチー(フランスU)に振り分けられたが、父アドマイヤムーンに対する思い入れと早期にデビュー出来そうだったことからアリエルの打診を断りスピカシチーに交換して貰った。

思惑通り2歳7月の早期デビュー。小柄だし結果は諦めていたが、見どころのある末脚で芝でもダートでも6、7着は確保。そして交流戦で、脚色劣勢ながらハナ差で凌ぎ切り優勝。


昇級してからも勝ち負けには程遠いが内容や時計はともかく8戦連続出走奨励金確保など、村山明調教師は蛯名正義、岩田康誠、戸崎圭太と言ったビッグネームを乗せてくださり、また想定を見て機敏に少頭数のレースを選択したり本当に上手くやってくださった。

しかし、気性の悪さが強くなり、ろくに調教も出来なくなったことから、環境を変えるために関東の中野栄治厩舎に転厩。

転厩緒戦はしてからは急遽の乗り替わりで出会うことになった中井裕二騎手の素晴らしい判断と騎乗で5着とスピカシチー生涯初の中央での掲示板を確保!!続くレースも6着と好走。

しかし、美浦でも時間の経過と共に気性の悪さが強くなり、やはり追い切りもろくに出来ない状態に。そんな中、交流戦でも大敗続き、中央でもさっぱり。ついに次の芝のレースで進退を決めると宣言された。

その進退を賭けた一戦で終い素晴らしい伸び脚で5着と存在感を見せ、即座の引退は回避された。それでもあくまでも交流戦での5着で中央では良くて7、8着程度か。


前走後、在厩のまま調整され、6月15日 函館12R 遊楽部特別 500万下 芝1800m 牝馬限定 定量に出走!!

フルゲート16頭のところに特別登録は17頭。水曜日の想定段階では13頭。結局13頭で確定。

鞍上は想定段階でも未定だったが、超一流の池添謙一騎手を確保。前走も追い込みで好成績だったし、池添謙一騎手の追い込む腕は超一流。

それにしても盛岡に遠征した馬が中1週で北海道というのはハード過ぎる。基本だれが乗っても大敗は目に見えている。

13着/13番人気。

予想通りのシンガリ負けだが、1〜2角で鞍がズレてクビの方まで移動してとなんともお粗末すぎる敗因。

当然、こんな力を出し切ってない一戦で引退を宣言することもできず、また芝で再戦予定。馬にばかり負担をかけて、何をやってんだか。


レース回顧と時計の分析、レース後の中野栄治調教師のコメントを掲載。

(2014年6月16日完結)

2014年6月8日立ち上げ

●前走後在厩で調整され、6月15日 函館12Rに特別登録

 中央でも地方交流でも全く見せ場なく大敗を繰り返していた我らが愛馬スピカシチーは、ついに前走前に次の芝のレースで進退を検討すると言われてしまいました。私は事前にスピカシチーは過去芝でのレースの方が走りが良く、非力なので軽い芝向きと書いていましたが、その通り、終いはメンバー中最速の上がりを繰り出し、もう少しゴールが遠ければ勝ち負けまであるほどの内容で5着と好走しました。

 ただ、内容は良かったものの、あくまでもメンバーの落ちる地方交流戦での5着で、中央では良くて7、8着と思います。前走後、内容が良かったので即引退は回避されましたが、中1週で函館12R 遊楽部特別 500万下 芝1800m 牝馬限定 定量に特別登録されました。

 前走盛岡で走った馬が、中1週でまた長距離輸送のある北海道で走るのは常識的にも苦しいと思いますが、確かにスピカシチーにとって、このレースは魅力です。距離も良いですし、牝馬限定戦です。

 それでも小柄な牝馬にこれだけの短い間隔での2度の長距離輸送はどうかと思いますし、やはり前走で引退のところが延びたので、結論を急いでいる気がしてなりません。このまま出走しても大敗は必至だと思います。

●気になる特別登録表(6月15日 函館12R 遊楽部特別 500万下)

特別登録表 6月15日 函館12R 遊楽部特別 500万下 芝1800m 牝馬限定 定量

第1回登録完了馬 全17頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイズオンリー 杉原誠人 55.0  5/11 500万 新潟芝2000 14 12 13
イルミナティ 勝浦正樹 55.0  4/12 野島10下 中山芝1800
クラシックマーク 松岡正海 52.0  3/21 500万 中山ダ1800 13 11
コスモスターター 55.0  5/25 500万 新潟芝1800
サマニトップレディ 55.0  5/18 500万 京都芝1400 17 15 11 11
シャドウカラーズ 村田一誠 52.0  4/27 フロGU 東京芝2000 16 18 13
スピカシチー 55.0  6/02 交流 盛岡芝1700 10
セトノフラッパー 55.0  5/18 赤倉10下 新潟芝2000 11 15
タプローム 55.0  3/30 鹿島10下 中山ダ1200 15 16 13
タンスチョキン 55.0  5/25 御室10下 京都芝2000 10 11 14 15
ディオジェーヌ 55.0  5/25 御室10下 京都芝2000 11
ナイトブルーミング 丸山元気 55.0  5/18 500万 東京芝1600 14 11 15 17
ハギノウィッシュ 55.0  5/25 500万 京都ダ1800
パシャドーラ 柴山雄一 55.0  5/25 500万 東京芝2000
ハッピーベリンダ 横山和生 52.0  5/10 500万 東京芝1800 11 16
フリティラリア 松田大作 55.0  5/18 500万 東京芝1600 17
モエレフルール 藤田伸二 55.0  4/19 500万 福島芝1800 16

騎手の太字は乗り替わり予定

これ以降は2014年6月13日に作成

●追い切り情報(6月13日作成)

前走前 5月31日 美浦北C 良馬場 一杯に追う

助手
6F 87.2
5F 72.3
4F 57.7
3F 43.6
1F 15.0[6]
 6月13日、盛岡から美浦、中1週で美浦から北海道遠征という無謀なスケジュールの為、追い切り時計の計時はありません。
 私ほっさんの追い切り評価は「C」です。使われているのでこれでも最低評価の「D」とは言いませんが、とにかく無謀ですね。

●気になる出馬想定表(6月15日 函館12R)

出馬想定表 6月15日 函館12R 遊楽部特別 500万下 芝1800m 牝馬限定 定量
想定数13頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイズオンリー 杉原誠人 55.0  5/11 500万 新潟芝2000 14 12 13
イルミナティ 勝浦正樹 55.0  4/12 野島10下 中山芝1800
クラシックマーク 松岡正海 52.0  3/21 500万 中山ダ1800 13 11
コスモスターター 黛弘人 55.0  5/25 500万 新潟芝1800
シャドウカラーズ 村田一誠 52.0  4/27 フロGU 東京芝2000 16 18 13
スピカシチー 55.0  6/02 交流 盛岡芝1700 10
セトノフラッパー 古川吉洋 55.0  5/18 赤倉10下 新潟芝2000 11 15
ディオジェーヌ 菱田裕二 55.0  5/25 御室10下 京都芝2000 11
ナイトブルーミング 丸山元気 55.0  5/18 500万 東京芝1600 14 11 15 17
パシャドーラ 柴山雄一 55.0  5/25 500万 東京芝2000
ハッピーベリンダ 横山和生 52.0  5/10 500万 東京芝1800 11 16
フリティラリア 松岡正海 55.0  5/18 500万 東京芝1600 17
モエレフルール 藤田伸二 55.0  4/19 500万 福島芝1800 16

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在13頭出馬想定されています。

●出馬確定表

出馬確定表 6月15日 函館12R 遊楽部特別 500万下 芝1800m 牝馬限定 定量 出走数13頭
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイズオンリー 杉原誠人 55.0  5/11 500万 新潟芝2000 14 12 13
イルミナティ 勝浦正樹 55.0  4/12 野島10下 中山芝1800
クラシックマーク 松岡正海 52.0  3/21 500万 中山ダ1800 13 11
コスモスターター 黛弘人 55.0  5/25 500万 新潟芝1800
シャドウカラーズ 村田一誠 52.0  4/27 フロGU 東京芝2000 16 18 13
スピカシチー 池添謙一 55.0  6/02 交流 盛岡芝1700 10
セトノフラッパー 古川吉洋 55.0  5/18 赤倉10下 新潟芝2000 11 15
ディオジェーヌ 菱田裕二 55.0  5/25 御室10下 京都芝2000 11
ナイトブルーミング 丸山元気 55.0  5/18 500万 東京芝1600 14 11 15 17
パシャドーラ 柴山雄一 55.0  5/25 500万 東京芝2000
ハッピーベリンダ 横山和生 52.0  5/10 500万 東京芝1800 11 16
フリティラリア 松田大作 55.0  5/18 500万 東京芝1600 17
モエレフルール 藤田伸二 55.0  4/19 500万 福島芝1800 16

表中 騎手の太字は乗り替わり

●函館芝1800mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前より少し右。最初の1コーナーまでの距離は276m。
 スタート後の2ハロン目までの流れが、レース展開を大きく左右する。スタート直後の先行争いで1〜2コーナーのラップが最も速くなりやすいが、ここまでにあまり前が競りあわずにペースが遅くなると、前に行った馬が残りやすくなる。速くなれば当然、差し馬が台頭する。しかし、狙いやすいのは好位を取れる先行馬。ラスト3ハロンは平均して36秒台という遅い時計。スローペースの上がり勝負でも11秒台のラップを連発できるような馬場ではない。芝1200m同様に、遅い上がり向きの馬を探すのがポイント。
 全般的には、サンデーサイレンスを中心とするヘイロー系の種牡馬が強いが、その中でも函館の洋芝に強い馬を見分けることが大事。
 枠順はあまり影響がないが、多頭数の大外枠は不利。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 展開、洋芝適性
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン、ブライアンズタイム
連対騎手ベスト 横山典弘、藤田伸二、四位洋文、勝浦正樹、田面木博公
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分55秒1 1分56秒5
2歳未勝利 1分53秒0 1分52秒3 1分55秒3
2歳オープン 1分51秒3 1分51秒8
3歳未勝利 1分51秒3 1分53秒0 1分54秒4
古馬500万 1分50秒2 1分51秒9 1分54秒8 1分53秒0
古馬1000万 1分49秒9 1分52秒7
古馬1600万 1分48秒7
古馬オープン 1分48秒9 1分52秒4 1分56秒0

●騎手は池添謙一騎手 ほっさん評価「S」

 今回のスピカシチーの鞍上はスピカシチー史上22人目(27戦)となる池添謙一騎手です。北海道で池添謙一騎手と言えばかなり期待の高い騎手であり、良く空いていたなぁという印象です。

 ただ、騎手はなんの不満もなく良い騎手を確保してくれたと思いますが、馬自体が盛岡→美浦→北海道とだった2週間でこれだけ移動されられており、十分に力の出せる状態でないことは明白です。基本だれが乗っても結果は同じで大敗でしょう。

 しかし、池添謙一騎手はデュランダルなど追い込みの技術は素晴らしく、スピカシチーも前走は追い込む競馬で掲示板を確保しましたから、合いそうな気はします。これで馬の状態が良ければと思うと残念です。


 池添謙一騎手と我が軍団と言えば、古くは8年前からのお付き合いですが、GTで常連の3冠ジョッキーで我が評価も最高ランクの「S」と勝率等もすべて良い騎手なんですが、我が軍団だけで言うと、実は掲示板が一度もありません。下記参照。

 レース前は良い騎手を確保してくれた!!ということになるのですが、その実、人気を下回ること多数。しかし馬の能力によるところが大きく、騎乗を不満に思ったことはほとんどありません。今回こそ掲示板は確保して欲しいですね。


 2014年6月13日現在、中央通算876勝、勝率9.1パーセント、連対率18.1パーセント、GTはオルフェーヴルの牡馬3冠など20勝、重賞62勝されています。大舞台での強さが光ります。
 一昨年(2012年)は中央59勝、勝率10.1パーセント、連対率19.6パーセントと生涯成績を上回り好調でしたが、昨年(2013年)は38勝、勝率7.7パーセント、連対率18.4パーセントと2着は多かったものの勝ちきれないレースが多くあった。今年(2014)はここまで23勝、勝率9.3パーセント、連対率16.1パーセントと通年の水準に戻って来ている。全国騎手ランキングは現在22位。


 池添 謙一(いけぞえ けんいち)は1979年7月23日生まれの34歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する17年目の騎手である。騎手免許は平地のみ。父はJRAの元騎手で現調教師の池添兼雄。父の厩舎の主戦騎手としての騎乗も多い。父は騎手時代には障害競走を中心に騎乗し、重賞も制するなど障害の名手の一人であったが、子の謙一はデビュー以来一度も障害戦への騎乗がないまま、障害免許を返上している。

 弟は父の厩舎に所属する調教助手の池添学。妹はバレット (=騎手の助手に相当するもの) を務めている。

 妻はタレントの堀あかり。2008年11月に結婚した。


 武豊に憧れて競馬学校に入り、14期生として1998年にデビュー。所属は鶴留明雄厩舎だった。同期に酒井学らがいる。初騎乗は同年3月1日、阪神競馬第2競走のナチュラルカラーで12頭立ての6着だった。初勝利は同年3月14日の中京競馬第1競走でタヤスソシアルに騎乗してのものであった。この年にトウショウオリオンで早くも重賞(北九州記念)を制するなど38勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を受賞した。

 以前は海外遠征も積極的に行う騎手で2001年7月13日、ドーヴィル競馬場第4レースのHATHAARIでフランス初騎乗を果たした (18頭立ての着外) 。このレースは武豊が騎乗予定であったが、前のレースで落馬負傷したため、翌日にデビュー予定であった池添に騎乗依頼があったもので、池添は見学に来ているため馬具を持ってきておらず、武やオリビエ・ペリエから馬具を借りてレースに臨んだ。この年フリーに転身している。

 2002年4月7日、桜花賞でアローキャリーに騎乗、単勝13番人気の低評価を覆し初のGT勝利を挙げる。この年にキャリア最多となる79勝を挙げた。

 デュランダルとのコンビでスプリンターズステークス (2003年) やマイルチャンピオンシップ (2003年、2004年) を制覇。またスイープトウショウとのコンビで秋華賞(2004年)と宝塚記念 (2005年) 、エリザベス女王杯 (2005年) を制した。

 2007年9月9日に史上73人目となるJRA通算500勝を達成した。また、同年12月2日の第59回阪神ジュベナイルフィリーズをトールポピーで制覇しJpnT勝利を収めた。

 2008年5月25日、優駿牝馬 (オークス) をトールポピーで制覇し、自身9度目のGT (JpnT) 勝利を収めた。しかしこのレースでは、最後の直線走路で急に内側に斜行し、走行妨害に至らない危険騎乗をしたものとして開催2日間の騎乗停止処分をJRA裁定委員会より受けた (トールポピーに降着処分は科されてはいない) 。この降着無しで騎乗停止という裁定に対しては、多くの競馬ファンや評論家から疑問の声があがった。このような騎乗停止処分を受けるほどの斜行をしたにも関わらず、審議中にウィニングランを行ったほか、ガッツポーズや投げキッスなどの派手なパフォーマンスを行った。もっとも、当人は他馬に影響を与えたことに気づいていなかったようで、勝利騎手インタビューでは「他の馬に迷惑をかけてしまって」と青ざめた表情で話していた。

 2009年12月27日、第54回有馬記念をドリームジャーニーで制覇。同年の6月28日に開催された宝塚記念も同馬で制覇しているため、自身初となる春秋グランプリ制覇も成し遂げる。

 2011年1月に通算700勝を達成。4月24日、オルフェーヴルに騎乗し皐月賞で優勝。初の牡馬クラシック競走制覇となった。5月29日には、オルフェーヴルで日本ダービー優勝、牡馬クラシック二冠を達成した。デビュー14年目、7度目の挑戦でダービージョッキーの座についた。同年10月2日、カレンチャンでスプリンターズステークス優勝。同馬を重賞4連勝でGT制覇に導くとともに、自身初となる3週連続重賞制覇を達成した。また同日、同年の札幌開催全日程が終了し、初の札幌リーディングを獲得した (18勝) 。10月23日、単勝オッズ1.4倍の圧倒的人気を背負ったオルフェーヴルで菊花賞も制し牡馬クラシック三冠を達成。オルフェーヴルを史上7頭目の三冠馬へと導いた。これにより史上最年少三冠ジョッキー (32歳3カ月1日) となったが、ゴール後、同馬が外ラチに向かって逸走し振り落とされるという珍事もあった。この菊花賞制覇をもって史上6人目となる5大クラシック競走完全制覇の偉業達成となった。11月20日、エイシンアポロンでマイルチャンピオンシップに出走。同馬に騎乗予定だった田辺騎手の騎乗停止に伴い、前年の皐月賞以来のコンビ結成となったが、内枠を利して流れに乗ると見事先頭で駆け抜けた。12月25日、6年ぶりのクリスマスグランプリとなった有馬記念をファン投票2位、単勝1番人気のオルフェーヴルで制覇。ナリタブライアン以来17年ぶりとなる3歳4冠を達成した。この勝利により年間GT6勝目 (タイ記録) 、重賞14勝目を飾り、最高の形で飛躍の年を締めくくった。

 2012年1月5日から6日にかけて、ドバイのメイダン競馬場で行われたメイダンマスターズ国際騎手チャンピオンシップに参戦。第2戦である6日の第3レースではストリートアクトに騎乗し、中団やや後方の追走から向正面で一気に位置取りを上げ第3コーナーで先頭に立つとそのまま押し切り、海外初勝利および当年の初勝利を挙げた。ちなみにこの勝利はメイダン競馬場での日本人騎手初勝利でもある。同年3月25日、カレンチャンで高松宮記念に出走。直線で早々と抜け出して押し切る快勝で、史上2頭目の秋春スプリントGT連覇を達成するとともに、本年度の重賞初勝利で自身のGT勝利数を18に伸ばした。6月24日、宝塚記念をオルフェーヴルで優勝し同馬での5冠制覇となった。12月8日、京都11Rをメイショウカンパクで勝ち、JRA通算800勝を達成した。

 2013年4月7日から6月10日の2か月間、フランスへ遠征。凱旋門賞でオルフェーヴルの騎乗依頼をもらうため、10月に当レースが行われるロンシャン競馬場を中心に騎乗する。 しかし、2013年の凱旋門賞にも前年に引き続きクリストフ・スミヨンがオルフェーヴルに騎乗することが決定し帰国した。凱旋門賞ではオルフェーヴルへの騎乗はならなかったが、引退レースとなる有馬記念での騎乗が決まり8馬身差の圧勝でオルフェーヴルとの最後のレースで見事に期待に応えた。


 勝利するとよくガッツポーズをする騎手である。

 初のGT勝利となった2002年の桜花賞では、テレビ中継の勝利騎手インタビューや表彰式の馬上で号泣した。スイープトウショウで秋華賞を勝利したときにはデビュー時の所属厩舎である鶴留明雄の管理する馬での初GT勝利ということもあってかまた涙を流した。2009年の有馬記念優勝のときには中山競馬場内に池添コールが沸き起こり、念願のグランプリ制覇に感極まって、ここでも号泣した。さらに、2011年の日本ダービー優勝の際にも、ウイニングランやテレビ中継のインタビュー中に涙を見せた。



 「四位洋文と同様に騎乗数は多くなく、やはり大レースで強い。性格は違うが、ジョッキーとしてのタイプは似ている。3年目に初めてGTを獲り、それからの10年でGTを勝ったのが8年(計13勝)。ドリームジャーニーは2011年に引退したが、代わってジャーニーの全弟オルフェーヴルが現れて皐月賞と日本ダービーを勝った。騎乗馬を抑え込んで操る腕があり、ただ、道中で少し気分良く行かせすぎたり、強引なコース取りをするシーンが見られる。2011年は1番人気馬で[15・8・4・12]の勝率.385、連対率.590、2・3番人気馬で[14・14・12・33]の連対率.384と、共に優秀な成績。2009年と2010年に単勝5100円、20230円、7310円、5300円、25260円と高配当を連発している。感情の起伏が激しく、GTを勝ったあとのインタビューで号泣するのはお約束。騎乗馬の仕上げに関して厩務員などと衝突することがあり、厩舎受けが良いとは言えない。父である池添兼雄厩舎は、息子と松山弘平の2人に多く乗せている。鶴留明雄厩舎で主戦の立場にいて、他では浅見秀一、清水出美、笹田和秀、安田隆行とつながりが深い。2011年の前半は38勝ながら重賞を8勝しており、今後も格のあるレースで注目すべきだ。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手・2011年上半期)


 ほっさん愛馬での成績(9戦0勝)

2005年 4月30日 エドワーズシチー  500万下        京都ダ1400m 11着/7番人気
2007年10月28日 チャーミングシチー 2歳未勝利        京都芝1600m 14着/6番人気
2008年 5月11日 ギムレットシチー  3歳未勝利        東京芝1400m 12着/11番人気
2008年10月25日 チャーミングシチー 500万下         京都ダ1800m  7着/9番人気
2009年 4月 5日 チャーミングシチー 500万下         阪神ダ1800m 13着/13番人気
2012年 9月15日 フランベルジェ    500万下         阪神ダ1200m  7着/13番人気
2012年10月 6日 ハルシュタット    500万下          京都ダ1200m  16着/7番人気
2013年 8月11日 オフェーリアシチー 2歳新馬          小倉ダ1000m   8着/5番人気
2013年 8月18日 マデイラ        定山渓特別 500万下 函館芝2000m  7着/6番人気


2012年10月6日 ハルシュタットに騎乗する池添謙一騎手。7番人気16着。

これ以降は2014年6月16日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「美浦から直前輸送で小倉へ遠征して接戦したモエレフルール。今回も同様のパターンだが、体調面は心配なし。得意の函館で決める。ディオジェーヌは休み明けの前走が悪くない内容。叩いて降級のここはチャンス。稽古の動きもいい。シャドウカラーズは入厩後の気配の良さが目立つ。適鞍なら一変して不思議ない。中2週で使えるパシャドーラにも注目。」


短評は「波乱含み」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 井尻恵 CPU
イルミナティ
ディオジェーヌ
モエレフルール △△
パシャドーラ △△ △△
スピカシチー
コスモスターター
ハッピーベリンダ △△
セトノフラッパー
シャドウカラーズ
二重△は△△で処理
あとは無印



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
スピカシチー 69 53 42 50
イルミナティ 82 76 80 78
ディオジェーヌ 80 79 80 79
パシャドーラ 77 77 74 75
モエレフルール 86 53 73 71
ハッピーベリンダ 79 72 73 79


デイリー馬三郎

本紙の見解

「確かな先行力を武器に1000万下でも上位争いを繰り広げていた◎イルミナティ。調教での反応がひと息で、まだ良化の余地を残す仕上がりだが、この相手なら地力でカバーできる。相手の筆頭は洋芝巧者の○モエレフルール。〈森元〉」

◎ イルミナティ
○ モエレフルール
▲ セトノフラッパー
× ハッピーベリンダ
☆ パシャドーラ

以下省略

スピカシチーはもちろん無印

スピカシチーは全13記者中 △(6番手以下評価) 1記者、無印 12記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

スピカシチー(5着)

 「今回は芝替わりでしたが、道中集中して走っており終いもしっかりと追い込んでいました。今回はメンバーが手薄だったことはありますがこれくらいは十分走れる力は持っています」(中野栄治調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

スピカシチー

 「エンジンのかかりが遅くて当てにはしづらい。気持ちが乗ればもう少しは。」(横溝助手・デイリー馬三郎)

 「エンジンのかかりが遅く、アテにはならないが、うまくスイッチが入れば脚は使うからね。うまく嵌まってくれれば。」(横溝助手・競馬ブック)

 「状態は特に変わりありませんが、初めての函館戦となるので落ち着いてレースに臨んで欲しいと思います。前走は交流戦ながら見せ場を作ってくれたので今回も気分良く走ってもらいたいと思います」(中野栄治調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●ほっさん予想

 今回は中1週での盛岡→美浦→函館という長距離輸送で、馬格のないスピカシチーが良い状態で出走できると思えませんし、まず好走は不可能でしょう。

これ以降は2014年6月16日に作成

●パドック

 スピカシチーの馬体重は前走マイナス5キロの442キロ。さすがに盛岡→美浦→函館とたった中1週で輸送されているわけですから、減るのは当たり前です。細く見えましたが、パドックでの気配は良く、状態は悪くなかったですね。

●レース 

 スピカシチーは煽るようなスタートになり1馬身出遅れます。そして12番手追走となります。そして画面では見えないのですが、1〜2角で鞍がズレたようで、次に向正面で出てきた時には池添謙一騎手がスピカシチーのクビの上に乗って走っています。

 せっかくの盛岡→美浦→函館と中1週で強行してしかも待望の良馬場なのに何やってんだッ!!

 ということで、当然シンガリ13番手でゴール(>_<)。全くもって、無駄な一戦でした。

●時計の評価

 今回のスピカシチーの走破時計は1分51秒5良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分49秒0、勝ち馬の時計が1分49秒1ですから、競馬ブックはいつもの通りさすがですね。

 スピカシチーは勝ち馬から2.4秒も離されているわけですが、鞍が外れてしまって追うことができなかったのであれば、数字をそのまま評価する必要はないでしょう。カラ馬みたいなものだったと考えれば良いのではないでしょうか。

●レース後の騎手・調教師のコメント

スピカシチー(13着)

 「今回は抑えたことで鞍が首のほうまでズレてしまいました。行かせてしまったほうが良かったかもしれません」(中野栄治調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

 「1、2角から抑えて手綱を引っ張った時に肩の方まで鞍がズレてしまったようです。あれでは追うことが出来ず、乗っているだけで精一杯で力を出すことが出来ませんでした。状態が変わりなかっただけに残念ですが、もう一度芝のレースに試してみたいと思います」(中野栄治調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 特別出走手当の39.6万円が9着以降ということで2.5万円減額されますから、37.1万円。1口で割りますと670円程度になると思われます。

●今後の展望

 取りあえず、今回の一戦は最後までまともに走っていませんから、これで引退とは言えないでしょうし、最低でももう一戦はすることになるでしょう。しかし、馬体重がドンドンと減っているように、もうこのままの続戦は馬が可哀想です。かといって、進退を伺っている馬ですから、放牧に出すこともできないでしょうし、無理矢理近日中にもう1戦するのでしょうね。こんな状態で結果がでるはずもなく、今回に次いで次走も無駄な一戦となりそうです。

●最後に

 こんなに強行に出走させて鞍ズレとは何とも馬が可哀想です。疲労も相当なものだと思われます。しかし、進退伺いが出ているスピカシチーがゆっくりと時間をかけて放牧に出て疲れを取らせて貰えるはずがありませんし、もう1本強行に出走させて大敗し、無事引退となるのでしょう。

 鞍ズレは仕方のない部分はあるのですが、スピカシチーにとっては進退をかけた大切な一戦だったわけですし、力を出し切れる環境にして欲しかったですね。

 とにかく、少なくとももう1戦はあるでしょうから、次こそはスピカシチーが持っている力を全て出し切れるように準備をして欲しいですね。それでも大敗でしょうが、それは仕方のないことです。

 スピカシチーがレースで走るのも次が最後かも知れません。頑張って欲しいですね。頑張れ、スピカシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年6月8日立ち上げ 13日、16日加筆
スピカシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 6月 2日 第26戦 JRA指定交流 フレンドリーカップカシオペア賞 B1級(中央500万クラス) 盛岡芝1700m (5着/9番人気)

2014年 5月 1日 第25戦 JRA指定交流 マルチスター特別B2B3 中央500万下クラス ダート1400m (9着/10番人気)

2014年 3月29日 第24戦 500万下 中京ダ1800m (7着/9番人気)

2014年 3月21日 第23戦 500万下 中京ダ1800m (10着/11番人気)

2014年 3月 5日 第22戦 JRA指定交流 名古屋CCジュノ賞 中央500万下クラス ダート1900m (7着/3番人気)

2014年 1月30日 第21戦 JRA指定交流 ガーネットスター賞B2B3 中央500万下クラス ダート1600m (10着/8番人気)

2013年12月 7日 第20戦 500万下 中京ダ1800m (6着/9番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2013年11月10日 第19戦 500万下 福島ダ1700m (5着/8番人気)

2013年10月20日 第18戦 粟島特別 500万下 新潟芝1800m (10着/17番人気)

2013年 8月25日 第17戦 鳥栖特別 500万下 小倉芝2000m (7着/12番人気)

2013年 7月14日 第16戦 南相馬特別 500万下 福島芝2000m (7着/8番人気)

2013年 6月18日 第15戦 JRA指定交流 ファンシーサドル特別 中央500万クラス 船橋ダ1800m (4着/4番人気)

2013年 5月11日 第14戦 500万下 新潟ダ1800m (6着/11番人気)

2013年 4月13日 第13戦 500万下 中山ダ1800m 牝馬限定 (7着/4番人気)

2013年 2月23日 第12戦 500万下 阪神ダ1800m 牝馬限定 (6着/10番人気)

2012年12月12日 第11戦 JRA指定交流 初雪特別 中央500万クラス 笠松ダ1800m (3着/3番人気)

2012年10月27日 第10戦 500万下 新潟ダ1800m (8着/12番人気)

2012年 9月17日 第9戦 500万下 阪神芝1800m (12着/16番人気)

2012年 3月 3日 第8戦 第19回 チューリップ賞 GV 阪神芝1600m (11着/14番人気) パドック写真等多数付き 現地観戦レポート

2012年 2月 7日 第7戦 JRA指定交流 パイナップル賞 名古屋ダート1400m (1着1番人気

2012年 1月 5日 第6戦 3歳未勝利 京都ダ1800m (6着/10番人気)

2011年11月13日 第5戦 2歳未勝利 京都芝1600m (6着/10番人気)

2011年10月10日 第4戦 2歳未勝利 東京芝1600m (8着/10番人気)

2011年 9月 3日 第3戦 2歳未勝利 小倉芝1800m (11着/11番人気)

2011年 8月14日 第2戦 2歳未勝利 新潟芝1800m (11着/12番人気)

2011年 7月10日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1400m (7着/11番人気)

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